text by 赤様
世間は今、ゴールデンウィーク真っ最中ですが、
去年の今頃、僕は広島に行きました。
おととしの大河ドラマが、
「平清盛」だったからでしょうか。
そのゆかりの地であった厳島神社はかなりの賑わいでした。
厳島神社があるのは、宮島という島。
宮島口というところから船で25分ほどです。
船で近づくにつれ、徐々に大きくなる視覚効果というのは、
あれはかなり、人間の期待感を煽るようで、
結構、ワクワクしてきます。
そして、近づくとともに、
周囲に人間がいることが確認でき、
その鳥居の大きさに驚きます。
その真下まで行くと、
じゃ~ん! こんな感じです。
運よく、引き潮だったので、
下に降りて散策しました。
ここに行った人の多くが感じることと同じかもしれませんが、
やはり、神社の社(やしろ)を、
海に浮かべようという発想が凄いと思います。
引き潮だったので、実感ではないのですが、
床の下に水面があるというのは、
幻想的な世界感をつくるのには、
とてもいい要素だと思います。
それとともに、
背後の山の緑と海の青さの間に、
朱塗りの鳥居や社殿が映え、
この色合いも計算したのだろうなと思わされます。
寺社仏閣というのはシンプルなところが多く、ここも同様ですが、
それが神聖さを演出し、
なおかつ人間の想像力を掻き立てる道具にもなります。
興味がある方は、ぜひ行ってみてください。
できれば、満ち潮と引き潮、両方見てみることをお勧めします。