text by 赤様
師走は、教師が走ると書きます。
それほど忙しいという例えなのでしょう。
職業にもよりますが、
歳を重ねるにつれ、
人間は、だんだん走らなくなる傾向にあるように思います。
いや、走らなくなるというより、
身体を動かさなくなる、と言った方がいいかもしれません。
できるだけ、面倒なことはしないようにと、
頭が、気持ちが、そうさせているように思います。
自我なのか。人間の本能なのか。
でも、それでいいのでしょうか?
と、僕はよく思います。
老化なんて、まだ先のことだよ、
なんて思っていても、
老いていく僕らの親を見ていると、
現実問題であることは否めません。
明日は我が身です。
動きたくないという意識が、長く続くと、
動きたくても動けない状態になりかねません。
「老化対策として運動をしましょう」と言われても、
動けない身体になっていたのでは手遅れですよね。
日本は、世界で最も高齢化が進んでいる国です。
他に見本、参考となる国がありません。
いったいどんな社会になるのか、誰にもわかりません。
せめて身体だけでもシャンとしていて、
なるべく医療のお世話にならないようにと願いたいものです。
では、どうやって老化に抗うのか。
僕もかなり腰が重い方ですが、
他人の力を利用するのが最もラクなやり方だ思います。
どういう事かと言うと、人と一緒にやるということです。
意地になる人なら、誰かと競ったり、宣言したりするのも、
ひとつの手だと思います。
そして、歯磨きや風呂のように、習慣化できたら占めたものです。
僕は、何より老けたくないと思っています。
身体が思うように動くことは喜びだと思います。
人間ですからいつかは衰えますが、
できれば不自由のない未来であってほしいですよね。