TEDx Tokyo

text by 赤様

TEDって知っていますか?

これはアメリカで始まった、プレゼンテーションのイベントです。
ネット配信をするようになって世界中に広まり、
日本でも2009年からイベントが行われるようになりました。
それが「TEDx Tokyo」です。

僕は去年これを知って、
今年のイベントを心待ちにしていました。

プレゼンというと、
新しい案件を得るための仕事的な手段というのが、
おそらく一般的なイメージなのでしょう。

でも、これはそうじゃないんです。
これが面白いんです。
もう、プレゼンはエンターテイメントなんです。

そういえば、
スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツのプレゼンを聞いたことがあるかと思いますが、
彼らのプレゼンって面白いですよね。
あんな感じなんです。

知的好奇心がそそられる話題に、
アメリカ人がつくったイベントだけあって、
笑いやユーモアにあふれ、
また、その人のサクセスストーリーを盛り込むことで、
聴いているとどんどんのめりこんでいく。

たとえば、今までどんな話しがあったかというと・・・

義足をしたパラリンピックの選手が、義足をアートの一部として捉えて、
それを表現することで、義足の社会的通念を変えようとしている人の話し、
(この人、アメリカの有名な女優さんらしい)
だったり、

オーストラリアで見た星空に感動し、
日本のプラネタリウムの再現力に疑問を持ち、
大学在学中に商業施設の100倍以上の星を投影できる、
プラネタリウムの装置を自らの手で作ってしまった人の話し、
だったり、

フグの毒の部分を知らずに食べて死んでいった先人の勇気に感動し、
おいしさの追求とは一線を画し、
後ろめたさのテイスト、恥ずかしさと喜びがゆっくり交じり合うテイスト
一瞬で沸き起こる怒りのテイストなど
感覚を表現した食が味わえるレストランをゲリラ的に行っている
フードアーティストの話し、
だったり。

名称のTED(テッド)というのは、
Technology Entertainment Designの頭文字をとった造語で、
学術、経済、芸術、、教育、医療、スポーツなど、様々な分野の人が、
自分のアイディアを発表し、それをみんなで共有して、
各個人(団体)の繋がりをひろげたり、
社会的に新しい価値や物事を創造させていこうというのが、
このイベントの趣旨なんです。

だから、
日本で以前からある、青年の主張のような固く形式ばったものではなく、
喋って、話しの上手さや内容の優劣を競うものでもないんです。

講演者には出演料も賞金(商品)も出ないですし、
発表者の資格に有名、無名は問われません。

プレゼンは基本的に英語。
翻訳してくれるんですけどね。
(最近母国語でもOKになったらしい)
スタッフもほとんどボランティアで、しかも英語必須。

こんなイベント、今まで無かったですし、
ちょっと新しい流れだと思いませんか?

詳しく知りたい方には、
先日のイベントで発表されたプレゼンが下記URLで見られます。
http://www.tedxtokyo.com/event/tedxtokyo-2013/

また、TEDを紹介した番組がNHKで放送されます。
5月18日(土)23:00~ NHK教育テレビ
ETV特集「プレゼンが世界を変える~TED人の心を動かす技~」
この番組、僕が知るかぎり、これで3、4回目の再放送なんです。
その反響の大きさがわかりますね。

さらに、TEDで発表されたひとつひとつのプレゼンを紹介する番組もあります。
毎週月曜23:00~ NHK教育テレビ
「スーパープレゼンテーション」

NHKスペシャルや報道ステーションの特集コーナーなど、
時事や知的好奇心に興味津々の方なら、
きっと面白いと思います。
ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cmemberが2013年5月17日 08:21に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「机と椅子」です。

次のブログ記事は「不思議な縁」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。