日本酒のCM

text by 赤様

僕はCMが好きで、
このブログでも何度か取り上げていますが、
今回は日本酒のCMをテーマにしてみようと思います。

そういえば、日本酒のCMって、
同じフレーズ(メロディー)をずーっと使い続けてるよなー
と、先日ふと思いました。

たとえば、どんなのかというと・・・

 ♪さわ~の~つ~る~ (澤之鶴)

とか、

 ♪酒 はくつ~る~ (白鶴)

とか、

 ♪日本盛はよいおさけ~ (日本盛)

とか、

 ♪いつものさかなで~ いつものさけ~
  や~っぱり~ 俺は~菊正宗  (菊正宗)

とか、

 ♪のむ~こ~と すな~わ~ち喜びさ
  よろこび~の酒 松竹梅   (松竹梅)

それから、
最近はやってませんが、これも日本酒のCMソングです。

 ♪あ~い~ず 磐梯山は~ たか~ら~の山よ~ (会津ほまれ)

あと、

 ♪カッパッパ~ ルンパッパ~ カッパ黄桜 カッパッパ  (黄桜)

なんてのは、あまりにも有名ですね。

これらの曲は、
会社によっては、電話の保留音にしているところもあるのだとか。

昔から、季節にかかわらず流れていて、
子どもの頃から何度も何度も聞いている。
もう、誰でも口ずさむことができる。

当初から長くやり続ける趣旨だったのかはわかりませんが、
それによる浸透力、
今でいえばブランディングを示している好例ですね。

日本酒のメーカーは、
有名なわりには中小企業が多いので、
もしかしたら、それはしっかりとした戦略なのかもしれません。

さて、そんな曲をいろいろ調べていたら、
やっぱりこの曲の反響が大きいみたいですね。

聞いていたら、僕も一番心に浸みました。

1970年から流れている「大関」のCMソングです。
作詞、作曲は小林亜星、
歌は加藤登紀子です。

 ♪白い花なら百合の花
  人は情けと男だて
  恋をするなら命がけ
  酒は大関 心意気

なんと、この歌、5番まであります。
フルコーラスで3分20秒ですって。

当たり前ですが、
CMでは全ては聞けません。
でもYouTubeに全曲聞けるのがありました。
http://www.youtube.com/watch?v=4r0ouEX59II
ご存知だと思いますが、聞いてみてください。

CMの面白さは、
僕は世界観や人間の感情がどれだけ表せているかだと思います。

日本酒のCMは、
ちょっと演歌くさかったり、
オヤジっぽい印象ですが、
社会の不条理や人間関係の難しさなど、
酸いも甘いも経験した人なら、
誰でも心にひっかかるところがあるでしょう。

15秒や30秒という短い時間で、
多くを語ることは無理でしょうが、
心を揺さぶるインパクトのあるCMに、
これからも、たくさん出会いたいものです。

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このページは、cmemberが2013年2月15日 08:47に書いたブログ記事です。

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