龍の話し

text by 赤様

龍馬、龍一、龍之介・・・
男性の名前には、龍というと字が使われることがあります。
勇ましさ、逞しさ、鋭さ、堂々としているところ・・・。
おそらくそんなところが、
この字を名前にとりいれる理由なのだと思います。
隼、鷹、虎(寅)・・・。
龍以外にも、動物の名前を使った例をよくみかけますが、
他の動物と比べてみると、
龍というのは、かなり多い方ではないでしょうか。

でもよく考えてみると、龍は想像上の生き物です。
十二支のなかでも、それは龍だけです。
しかも龍は、翼がないのに空を飛んだりします。
(想像上だから何でもアリなのでしょうが・・・)
それどころか、
空を駆け巡り、雲を起こして雨を降らすことから、
雨の神様だったりもします。

よく神社やお寺にも祀られていますが、
一般的に縁起がいいものの象徴だったり、
神社やお寺の守護神の役割も担っていますね。

また、何かを成し遂げるために必ず通らねばならない段階を、
登竜門なんて言ったりします。
上へ上へと昇っていく様子から、
出世の象徴としても例えられています。

でも、一方で竜巻なんて言葉もあります。
先日、北関東を襲い大きな被害をもたらしたのは、
記憶に新しいところです。
竜巻の渦の中心部分が、龍が天空に登っていくように見えるのが、
その由来になったとも言われています。
天の災いを、神様のお告げのように捉える考え方もあるので、
そんなところをみても、
龍は神様と結びつきが深い生き物と言えるでしょう。

そんな感じで、古くからいろいろな比喩や形容がありますが、
その一例に、こんなものもあります。

龍には9匹の子どもがいるのだそうで、
その長男が贔屓(ひいき)という名前なのだそうです。
よく「どうぞご贔屓に・・・」というのは、
親が最初に産まれた長男を最もかわいがるというところから、
それと同じくらい当方にもご愛顧を、
という意味がこめられているのだとか。

今年は辰年。
もう半年も終わろうとしているのに、
干支の話しを今頃するのもなんですが、
このブログをこれからも、どうぞご贔屓に。
なんて、お後がよろしいようで。

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このページは、cmemberが2012年6月22日 08:51に書いたブログ記事です。

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