難民と宇宙人

text by 赤様

「ワレワレハ、ウチュウジンデアル・・・」
宇宙人のマネというと、
のどを叩きながらこのフレーズを言うのがお決まりのこと。

でもいったい、いつから誰が始めたのか?
そもそも、ウチュウジンは自分たちのことを宇宙人と言うのか?
それよりも、ウチュウジンからみれば、僕ら地球人が宇宙人であるハズだ。
なーんて、そんなことは置いといて・・・。

テレビでみる宇宙人というと、奇妙な存在だったり、恐ろしい存在だったり、
なんだか得体が知れず、薄気味悪い感じだ。
どんな理由なのかわからないが、地球を侵略しに来たり、
なぜだかわからないが、地球人をさらいに来たり。

宇宙の遥かかなたからやってくる彼らは、
地球人よりも高度な能力や文明を持っているという思い込みが、
テレビの影響だろうか、僕らには少なからずある。

でも、彼らは本当に高度な文明や能力を持っているのだろうか。
僕には疑問である。

というのも、最近は少なくなったが、
小さな船で日本を目指して、海を漂流している難民の姿と宇宙人とが、
僕にはダブるのである。

宇宙船のアクシデントか何かで、宇宙人が命からがら地球に不時着し、
気を失って倒れているところを地球人に発見される。
そんな姿は、まさに漂流者で「高度」なところと相反する。

確かに宇宙船自体は高度なモノだが、
NASAが造るロケットやシャトルだって、
様々な非常用の設備くらい備わっている。

本当に宇宙人に高度な文明があれば、
いざというときのための補助的な装置があり、
広い宇宙でも迷わない設備が、宇宙船にはついているハズだ。

だから、地球にやってくる宇宙人の文明や能力は、
あながち、僕らとそう変わらないんじゃないかと思っている。

それじゃ、彼らが地球に何をしに来るのだろう?

何を考えているかわからない人のことを、
よく「宇宙人」というが、
所詮、宇宙人の思考なんて、僕らには想像がつかない。

でも、ひょっとしたら、彼らは友人を求めているのかもしれないし、
難民のように今の生活が苦しくて、新天地を探しているのかもしれない。

テレビで描かれる宇宙人よりも、
本当はもっといいヤツで、もっと健気なヤツだったり、
もしかしたら、僕ら地球人に救いや癒しを求めているのかもしれない。

地球以外に生命が存在する星は、いまだに確認されておらず、
誰かと仲良くなりたい、
他の場所(星)で暮らしたいと思うのなら、
地球に来る理由としてはうなずける。

もし宇宙人がそんな友好的な意志をもっているのなら、
そんな漂流者、快く迎え入れてもいいかな、と思ったりもする。

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このページは、cmemberが2012年5月25日 08:49に書いたブログ記事です。

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