生き延びた人の経験をどう活かすか

3月11日のこのブログは、僕が担当でした。
そのあと、これまで3回更新をしていますが、
そのいずれの日も、
アップをした後に東京でも震れを感じるほどの余震が起こっています。
今回は何もないといいのですが・・・。

さて、先日NHKスペシャルを見ました。
その地震で起こった巨大津波を特集したものです。

被災地ほどではないにしろ、東京も大きな震れを感じました。
幸い電気が止まることもなく、
地震のあともマスコミからの情報を得ることができました。

しかし、もし東京でも電気がストップして情報が遮断されたら、
みなさんは、どこから情報を仕入れ、どう判断したでしょうか?
まさか、いつでもラジオを携帯している人なんて、そういませんよね。

もし、そのとき東京湾に大きな津波がきていたら・・・、
あるいは、地震の震源が首都圏近海だったとしたら・・・、
考えただけでもゾッとしませんか?
普段から地震への関心は高くても、
東京に暮らす人の津波に対する意識は、かなり低く思えてしまいます。

マスコミの情報無しに、
何分後に津波がくるのか、その津波がどこまで来ているのか、
なんてわからないですよね。

『まさか、大きな津波はこないだろう』
被災地でもそんな認識の人が多かったようです。
今回の津波の被害に遭い、死を覚悟した(結果的に助かった)人の感想は、
100回に1回しか大津波が来ないかもしれないが、
そんな確率でも逃げておくべきだったと、
多くの人が言っているそうです。

不運にも命を落とした人の多くは、
今までがそうだったから今回も大丈夫だろうという
自己認識があったのかもしれません。

宮城県の名取市にきた津波も、
到達予想時間よりもかなり遅くきたようです。
もう大丈夫だろうと安心したころに津波がきて、
「あわてて高いところにあがった」とは、
逃げた人のインタビューでした。

もう、こんな被害は起こってほしくないと思うのは、
きっと被災者の共通する気持ちだと思います。
たとえそれが、他の人に対して起こる被害でも。

そう考えると、生き延びた人たちの思いに応えるのは、
支援や救済することだけではなく、
その教訓を活かしていくことも含まれるのでしょう。
戦争の語り部ではないですが、
今だからこそ、そうした人たちに耳を傾けるときだと思います。

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このページは、cmemberが2011年5月13日 09:00に書いたブログ記事です。

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