電気自動車

text by 赤様

あるおばあちゃんと孫娘の会話。
「この電気自動車で、おばあちゃんの家まで行けるんだって」
「それなら長いコードが要るねぇ」

電気で動くもののほとんどが、コードが必要なものばかり。
おばあちゃんがそう考えるのも無理はない。

それはさておき、
昨年末、日産自動車がリーフという電気自動車を発売した。
まだ、充電スタンドのような施設が少ないので、
電気自動車がこれからどのように広まっていくのかは、
その施設の増加にかかっているのだろう。

でも、限られた資源をみても、
新しい乗り物という面からみても、
電気自動車が魅力的であることは間違いない。

電気自動車はガソリン車と比べ、
部品の数が圧倒的に少なく、構造も難しくないので、
一般の人でも組み立てられるのだそうだ。

アメリカや中国では、こぞってベンチャーが立ち上がり、
大きな工場を持たなくても、
多くの予約が入っているメーカーもあるのだとか。

しかし、ベンチャーや一般の人が組み立てるときの問題点は安全性。
自動車を安全な構造にするためには、
経験を基にした技術の進歩と蓄積が必要で、
既存の自動車メーカーや大学の研究室などにしかないノウハウを
いかに盛り込んでいくか、または規制化していくかが
今後の課題と言えるだろう。

自動車メーカーは、
レースなどに出場するための自動車開発のなかで、
新しいノウハウを得て、
大衆が乗る自動車に反映させているという背景がある。

そう考えれば、
国際自動車連盟(F-1などの自動車レースを仕切っている組織)が
そろそろ電気自動車の世界的なレースを開催しても
いいのではと思ってしまう。

さらに、乗る側にとって気になるのは燃費だ。
でもこれは抜群に安い。
ガソリン車に比べ4分の1から10分の1程度
(ガソリン価格の上下動、電力費用が昼夜で違うなどの理由で幅がある)
で済むのだそうだ。

しかし現段階では、充電するのに時間がかかるのが難点。
充電スタンドで急速充電ができるそうだが、
それでも容量の80%の充電で30分もかかってしまう。

そうなると、前述のおばあちゃんではないが、
やっぱりコードがあったほうが・・・?!
それで、街中コードだらけになったり、
行きと帰りで同じ道を通らねばならなかったり・・・、
という素人発想は、非現実的だが面白いオチだったりする。

いや、資源や環境のことを考えると、
そんな悠長なことは言ってはいられず、
これは早いところ、学者や企業の研究者に解決してもらう以外に、
僕らはお手上げのようである。

なにせ新しい技術なので、
その進化と普及が待ち遠しく思うのは僕だけではないだろう。
音が静かで空気を汚さない自動車なら、
おばあちゃんもきっと歓迎するはずだ。


 

 

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このページは、cforcemtadminが2011年1月21日 09:00に書いたブログ記事です。

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