よくある会話
「長女でしょ!」とか
「もしや末っ子?」とか
兄弟推理って日常で
結構頻繁に行われますよね。
ジルはよく「お兄ちゃんいるでしょ?」と言われます。
・・・いいえ、おりません。
そもそも兄弟はおりません。
姉がひとり。
二人姉妹です。
その姉とも、年に1回会えば良いほうです。
そんな疎遠な姉に最近会いました。
会って話題に上るのは
近況もさることながら
やはり本。
そんなこんなでジル姉の薦める本を
買ってみました。
『まほろ駅前多田便利軒』
三浦しをん・著
面白かったです!
マジ感謝、アネ
名前は知っていたのですが
こんなに面白いもんだったとは・・・。
久しぶりに
魅力的な登場人物に
メロメロになりました。
基本的な登場人物は2人。
多田便利軒社長「多田」と、居候「行天」。
多田は真面目で社会性はあるけれど野暮ったくて、
行天は行動・雰囲気ともに奇怪だけれど顔はいい。
で、2人揃って不器用で陰がある。
2人とも、全然違うんだけど
同じくらい魅力的です。
私って、不器用な男性に弱いのかもしれない・・・。
不器用って言っても
料理ができないとか、細かい作業が苦手とかじゃなくて
生き方が不器用なのが堪らないです。
愛情表現がヘタってのも
また良い。
愛情表現をしないんじゃなくて
してるのに伝わりづらいってことがポイント。
この、絶妙な感じがリアルというか
作り物感が薄くて
私の日常に入り込んで
読み終わるのが悲しい病が発病してしまいました。
私と姉も、多田と行天のように
相容れない部分がたくさんあるけど
本の趣味は似てるよなぁ
なんて本を通して
血を感じるジルでした。