8/31、この夏最後の休日、
行ってきました、「TOKYO JAZZ 2008」。
プログラムはと言うと、
13:00から「TOKYO JAZZ 2008 meets BLUE NOTE TOKYO」と銘打った
ジャズクラブ「ブルーノート東京」とのコラボレーションプログラムがあったけど、
財布と相談して、19:00〜の回を観に行きました。
ロベン・フォード、サム・ムーア、スライ & ザ・ファミリー・ストーンというのも
なかなか魅力的だったんだけどね。
で、19:00からの「SUPER PLAYERS」の回です。
公式HPでは
「世代を超えて絶大な人気を誇るコンテンポラリー・ジャズの
レジェンド的アーティスト達が東京JAZZにいよいよ登場。
身も心も躍る最高のエンタテインメントステージを実現します。」ということだ。
レジェンドというにはまだまだ現役のプレーヤー達で、
少々大袈裟だけど、確かにボクらの若かりし頃(二十代ですが・・・)の
ジャズ・フュージョンの大御所達がメインだ。
最初はジョージ・ベンソン。
かつてはウエス・モンゴメリーの後継者としての
ジャズ・ギタリストという位置だったけど、
マイケル・フランクスやアル・ジャロウなどをプロデュースした
トミー・リピューマをプロデューサーに迎えたアルバム
「ブリージン」が大ヒット。
その中でも名曲マスカレードは有名で、ギターだけじゃなく
ボーカルもイケることが判明。
ボクも彼を聴き始めたのはこの辺りからだった。
マイケル・フランクスが好きだったこともあって、
そのプロデューサーならイケると思い、買ったのがこのアルバムだった。
80年代になってこれまた名匠クィンシー・ジョーンズのPDで
「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」を大ヒットさせた。
もうこの頃になると、ギタリストというより
ボーカリストのような活躍ぶりだった。
その後、パイオニアだったか記憶が定かでないが、
オーディオメーカのCFに、自らの「ターン・ユア・ラブ・アラウンド」を
歌いながら出演したこともある。
そのジョージさん、相変わらず良い声のようで、
その歌声で鮮やかに20代の青春が蘇って来ちゃいましたよ。
当然「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」、奏っていただけました。
さてその後は、大御所4人の「フォープレイ」のお出ましであります。
こちらはボブ・ジェームス、ネーザン・イースト、ラリー・カールトン、
そしてハーヴィー・メイソンという、80年代から90年代の
フュージョンを語る上で間違いなく避けて通れない4人であります。
91年の結成当時は、ギタリストがラリーではなくリー・リトナーだった。
すっかりオヤジになった4人さん。
なんて思ったのだけど、自分も充分オヤジになってるじゃん、
ということで、当たり前のことだったのであります。
特にこの中ではギターのラリー・カールトンのライブは2回目です。
前回はまだまだ若くて、今日の印象とは随分違っていたけど、
ギブソンES-335の甘い音色を堪能させていただきました。
さすがミスター335だぜ。
ところでこのフォープレイ、今じゃ、スムース・ジャズと言うらしい。
ま、何と呼ばれようと、どんなジャンルだろうと関係ないんだけどね。
そしてその後がまた泣かせるのだ。
スペシャルだ!
恒例のJAMが始まるのだが、サックスのスペシャル・ゲスト。
あのデビッド・サンボーン様である。
相変わらずほっそりとしていて、あのサンボーン節も健在だった。
「ダブル・ビジョン」というアルバムでかつてボブ・ジェームスと
コラボしたこともある。LP買ってたな、確か。
デビッド・サンボーンのサックスはとてもセクシィだ。
この夜で演奏されたインストのようなタイプだけじゃなく、
ボーカルもののソロもなかなか良いのだ。
ということで、久しぶりのライブでした。熱い夜でした。
ここではたと気がついた。
この辺りの音楽って、今から20年以上も前のものが主体だ。
先ほどのベンソンの「ブリージン」は76年ですよ。
「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」で80年。
でも、その当時2〜30年前の音楽と言うととても古くさい、
と思っていたけど、この日聴いたものは全くそんな感じは
微塵もなかった。今聴いても充分通用する。
ということは。
あの後の20年、30年というのはその意味では
あまり変化が少なかったと言えるのかも知れない。
いいものはやはり変わらないんだろうね。
いや、変わりようがないと言えば良いのだろうか。
むしろ変わって欲しくない、というのがボクの本音だ。