text by 赤様
先週、我ながらいい年して骨折しまして、病院に通っています。
病院には、普段の生活ではお目にかかれないいろいろな設備がありますが、
診察の過程で、CTスキャンをすることになりました。
CTスキャンとは、ご存知のように身体の内部を画像化する装置です。
デカイ装置の中央に、ドーナツのような穴が開いていて、
ベッドに寝ると、そのベッドが動いて、その穴へ向って動きます。
穴には、細い溝があってカメラがグルグル廻っています。
何度もグルグル廻り、
ベッドに乗った人間が少しずつスライドすることによって、
輪切りの画像が出来上がるのです。
カメラが廻っているのだから、それは大きな音がします。
と言っても、工場の大きな機会ほどではないですが、
その音と振動は想定外でした。
CTもレントゲンと同じ放射線を利用して撮影するのですが、
じゃあ、レントゲンとどう違うのか?
CTとは、コンピュータ断層撮影のことで、
平たく言うと、フィルムカメラがデジカメに変わって、
かつ映画「マトリックス」のように
いろんな角度から立体に見れるようになった、
というところでしょうか。
それなら、MRIって何なのさ?
MRIは核磁気共鳴画像法と言い、
放射線ではなく、原子核に磁場を作用させてどうにかするらしいです。
ですが、僕は説明文を読んでも全くわかりません。
診察室で、自分のレントゲン写真とCTの画像を見ました。
並べると、CT画像の詳細さは一目瞭然。
しかも一枚のシートにいくつもの角度の画像が映っていて、
自分の骨を見ているというより、
何か新しいグラフィックアートを見ているような感覚でした。
それにしても、レントゲンとか、この類の写真。
見ていつも欲しいなぁ、と思うのは僕だけでしょうか。