お盆になり、都内も人の数が随分減ってきました。
今週は更に減るんでしょうね。
私はお盆の思い出というのは、あまり無くて、
子供の頃も親戚の家に行ってもあまり楽しかった思い出はないんですね。
お盆ということで思い出すのは、インドネシアのバリ島のお盆に相当する
ガルンガンとクニンガンという祝日。
バリ島だけの祝日であって、先祖の霊が地上に帰ってくるというものです。
迎えるのがガルンガンで、送るのがクニンガンという日になります。
各家の入口にはペンジョールというのぼりのようなものを立てて
それを伝ってご先祖様が降りてくるんだそうです。
普段でもやたらに儀礼の多いバリ島で、この期間はとりわけ街も
普段と違った活気を持ってくるようになります。
あまり宗教的なことは詳しくないのでよくわからないけど、
家の前では竹を切ってペンジョールを立てる支度がそこいらで始まります。
バリ島に行き始めてから、はじめてこのような文化があることを知ったとき、
「まるで日本のお盆そのままだな」と思ったものです。
インドネシアで唯一のヒンドゥー(バリヒンドゥー)を信仰しているバリは
仏教に因んだ儀礼が多く残っている日本と似たところが多い感じがするんですね。
この夏は、もう既に思い出となってしまった祖父母を偲んでみようと思います。