神田祭り

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text and photo by 赤様

軒先の提灯.JPG


神輿.JPG


山車.JPG


先週末、会社のある神田周辺では祭りが行われました。
江戸のむかしから続く「神田祭り」という祭りです。

僕がこどもの頃は、この祭りに参加するのが恒例行事でした。
というのも、祖父母の家が神田和泉町にあるからです。
そのときには親戚中が集まり、大変な賑わいになりました。
なにせ、僕のいとこ(祖父母からみると孫にあたる)は僕を含めて17人もいて、
子供だけにワーワー、ギャーギャーとたいへんな騒ぎになります。
ほかにも近所の人や、祖父や叔父の知人などが訪れるので、
その場だけでもお祭り騒ぎでした。

さて、本題の祭りの話しをしましょう。
子供たちには、小さな神輿が用意されていて、
僕たちは近所の子供たちと一緒にそれを担ぎます。
同じ学年の中でも背が低かった僕は、
そんな子供用の神輿でも、担ぐ柄の部分が肩に乗りません。
柄に手をかけても、担ぐマネだけになってしまいます。
それどころか、神輿が揺れる反動で
ぶら下がった状態になってしまうこともあります。
これでいいのか?と思いながらも、声だけは一生懸命!
「わっしょい!」とデカい声を出して貢献した気分になっていました。

しばらく担ぐと休憩になり、冷たい飲み物が振舞われます。
束の間、だらしなく口をポカンと開けてホッとしていると、
やがて三本締めをして、また担ぎ始めます。
その周りには、さらに何十人も子供がいて、
休憩ごとに交替しながら、そうやって街を廻ります。
ひととおり担ぎ終えると、おやつと弁当がもらえるのですが、
僕にとっては祖父母の家に戻ると
叔母にもらえるアイスクリームの方が楽しみでした。

3才.jpg
3~4才のころ
ハッピを着て祭りデビュー!

あれからウン十年経ち、
今ではその祭りを会社から眺めるようになりました。
住んだこともない街なのに、こうして触れることができるのは、
きっと何か縁があるのでしょうか。

通りには法被すがたの人、頭に手ぬぐいを巻く人があふれます。
提灯が飾られ、のぼりがたち、お囃子が鳴り、
三本締めや、「わっしょい」という掛け声が響きます。
そうした祭りの音や雰囲気に触れると、
あのときと同じように、いまでも心がワクワクします。

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ちなみに僕は生まれも育ちも浅草です。
もうすぐ三社祭です。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2007年5月17日 09:00に書いたブログ記事です。

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