年の瀬に思うこと

今年も気付いたらあと3週間とちょっとで終わる、というところまで来ていた。
なんだか最近時間が過ぎてゆくのが速く感じる。
年(歳)のせいだろうか。

二十代の頃に比べれば、確かに時間が速く過ぎてゆくのが感じられる。
でも考えてみれば、二十代、三十代、と振り返って、
やはりそれぞれの時間の過ごし方が違っていたからなんだろうと思う。
二十代は、私はこの業界に入って、間がなくて、
二十代後半になるまでの数年間はアシスタント業務が主体だった。
デザイナーとして一人で仕事を任されるようになるまで、
一見デザインとは関係のない仕事もずいぶんやった記憶がある。
正直楽しいとは言えなかったが、今考えてみれば、これが時間が長く感じた
理由ではなかろうか。
しかし、決して無駄ではなかったと思う。
その楽しいとは言えない仕事をきちんとこなす、これがその当時の
とりあえずの目標だった。

デザイナーとしてディレクターと仕事をするようになると、
アシスタント時代のノウハウを活かして、要領よく仕事をこなす、
ということも身につけた。
同時に上司と仕事をすることで、いろいろなものの考え方を学び、
対応力も少しずつ付いてくる。
さらにデザイナー時代に苦労したことは、そのままディレクターになっても
いろいろなところで役に立ったことも多い。
そんな頃の時間は、仕事を覚えた楽しさも手伝って、アシスタント時代より
幾分か短く感じたと思う。
しかし、楽しいとは言えない下積みの時代というのは、
自分の力を付けていくうえで、重要な過程だと思う。
基礎がなければ家がきちんと建たない、というが
これと同様に、そこを端折れば「砂上の楼閣」になる。

私も、今が次にステップに進もうとしている過渡期だと感じている。
この仕事を辞めるまでは、絶対的到達点はないのではないかと思う。
それぞれの年齢やスキルのフェイズに合わせて、到達点が変わると思うからだ。

とりわけ若い社員の皆さんは、今の時間を大切に過ごして欲しい。
偉そうなことを言うつもりはないけど、これは本当に重要なことだと思うのだ。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2006年12月11日 09:00に書いたブログ記事です。

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