この11月になったばかりに、千葉県がロゴを制作し、
発表した。
このロゴ、千葉県出身のグラフィックデザイナーで、
日本のグラフィックデザインの重鎮でもある
仲條正義氏(なかじょうまさよし)がデザインしたものだ。
千葉県のホームページの説明では、
垢抜けないと言われることもあった千葉県のイメージを一新し
今後統一的に活用する新しいロゴを作成した、とのことだ。
ロゴは「ちば」というひらがなを使ったもので、
縦と横、ポジとネガがある。
すでに、千葉ブランドの水産物認定マークの中に、このロゴを使っており、
今後もPRポスターや広報刊行物などに使い
「千葉県を全国に発信」していくそうだ。
ところが。
このロゴのデザインに県民からは賛否両論だが、
かなり厳しい批判が出ているんだそうである。
反響があった、ということはそれなりに注目を浴びたことになり、
関心がもたれたこと自体は良かったんだろうと思う。
今の時代、好みや考え方が多様化し、それに伴って
価値観も多様化した。
そんな時代だから、ふた昔のように
みんなのヒーローというのが現れにくい。
ヒーローやヒロインも多様化している。
(デザインもこれに似ていると思う。)
反面、最大公約数の万人受けするものを狙えば、
個性が失われがちになり、面白みも失われていく。
これは「デザインというものは難しい」ということを表している
ひとつのサンプルのような話だと思った。
【参考サイト】
「新しい千葉県ロゴの作成について」
http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/b_kouhou/logo/logo061102.html