元鉄道マニアの通勤の密かな楽しみ

毎日お世話になっている電車の話。

私が帰りによく利用している総武線快速電車は、E217系という車両が使われている。
ステンレス製で、いわゆる「近郊型」というカテゴリに属する車両だが、
この近郊型はそれまで3扉が主流だったが、このE217系になって4扉車に変わった。
山手線や中央線などのような「通勤型」と同じだ。
車体もステンレスの車体で、路線を表す青とクリームの塗装が無くなり、
それらは車体横の樹脂製の帯で表現している。
最近のJRの車両はこのスタイルに統一しつつある。
ステンレスにする理由というのはいくつかあって、
ステンレスだから車体が錆びにくい。
それに車体の汚れを清掃するにも通常の塗装した車輌より手間が掛からない。
車体の塗り替えをすることが不要なので、コストも手間も掛からない。
鋼板の車体より若干軽量化できる、などが挙げられる。

快速はそのE217系で運用されているが、
私が通っている地域は千葉よりまた先の町で、
そこで使用されている車輌は113系という車輌だ。
3扉の近郊型で、向かい合わせのクロスシート仕様だ。
車体も普通の塗装で、1963年に登場した古い設計のものだ。
デビュー当時は横須賀線に投入され、青とクリームの2色の塗り分けで、
当時は「スカ色」と呼ばれた。
実はスカ色は、青は海を、クリームは砂浜を象徴しているそうだ。
(因みに東海道線のオレンジと緑は、それぞれミカンと静岡のお茶を象徴している。)
総武本線と横須賀線が繋がってからは東京湾をぐるりと回るようなエリアで
しばらく活躍したが、先のE217系の投入で、地方に転属されて、
新しい行き先で活躍している。
私が利用している総武本線も、千葉より先の各駅停車では
この113系が使用されているが、最近ステンレスの車輌が加わった。
211系という車輌だ。
とはいえ1985年製で国鉄時代に登場した車輌である。
目新しいけど、実際には古い車輌だ。
通勤型と同じロングシートで、ステンレスボディに青と黄色の帯である。
元々は高崎線で使用されていたようだが、そこへE231系車輌が投入されたことで、
余剰分が回ってきた「お下がり」電車だ。
お下がりとはいえ、新型車両が投入されたことで気分も良い。

ところで、
この12月から中央線に使用されている201系に変わって、
E233系という新型車両が登場する。
現在使用されている201系は1979年に開発された通勤形電車だ。
当時としては最新の省エネルギー化が図られた。
今では普通に採用されている空気バネを台車に採用し、
通勤電車の乗り心地の向上に大いに貢献した電車だ。
私も当時原宿駅(原宿宮廷駅)で一般向けに行われた201系の発表会に行き、
試作車に試乗したことがある、思い出深い電車だ。
これに変わって登場するE233系は、JR東日本の発表したプレスリリースによると
故障に強く、人に優しい車輌になるそうだ。
故障に強いというのは、主要機器の二重系化で、
人に優しいのは、バリアフリー化とユニバーサルデザインの導入とののことだ。
利用者のニーズもリサーチして、その結果を反映しているそうで、
通勤型としては、かなり期待の持てる電車になると予想される。

辛くて退屈な通勤の間、私にとっては小さなことだが
ちょっとうれしく楽しいひとときの話題である。

参考サイト
JR東日本 車輌図鑑
http://www.jreast.co.jp/train/index.html

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このブログ記事について

このページは、cforceが2006年11月 6日 09:00に書いたブログ記事です。

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