前回に続いてディスカバー・フルサト2回目。
今回は、墓参りの後に寄った宇都宮での話。
私は宇都宮で生まれて育った。
今は餃子の街として全国にもその名を知られるようになったけど、
高校を卒業したばかりの30年ほど前は、今ほどではなかった気がする。
それ以前から確かに「餃子専門店」は多かったと思う。
宇都宮の餃子は有名なので、ここでは敢えて触れないが、
実はもう一つ密かに有名な食べ物がある。
それは「焼きそば」だ。
「焼きそば」といえば、全国的には富士宮が有名になっていて
地元でもその振興に熱心である。テレビなどでも採り上げられたりしている。
ところが、宇都宮にも結構有名な焼きそばの専門店があり、
ネット上でも簡単に検索に掛かるような店もいくつかあるのだ。
実は、私はこの「焼きそば」が大好物なのだ。
こどもの頃からそうで、中学時代に市内のスケートリンクに頻繁に通った時期があった。
学校が終わった放課後に、2時間ほど滑って、帰りに通りすがりのお店で
夕食前の腹ごしらえをする、という変な生活パターンが続いたことがあり、
その夕食のプレリュードとなったのが、焼きそばだったのだ。
で、行きつけのお店といえば、「石田屋やきそば店」だった。
ここで、大盛り・ハム・野菜・玉子というように注文をする。
ここの焼きそばは麺が独特だった。少し堅めで太く、少し色が濃い。
スーパーなどで普通に売っている「むし」の焼きそばは結構黄色い麺だが、
ここのは、少しくすんだ感じなのだ。
味の方だが、普通に頼むと、実にあっさりとして、味が付いていないんじゃないか?
と、勘違いされそうだが、少し甘めに味付けしてある。
実はこれに、この店独自のソースをかけて、味を調整して食べるのが正解なのである。
今回の旅では、この店に寄ることにした。
う〜ん、何年ぶりだろうか?
三十数年経ってるな。
早速食す。
これがそれ。昔のように大盛り・ハム・野菜・玉子を注文。
まずはソースをかけずにいただく。
写真ではあまり大盛りに見えないが、見かけ以上に量がある。
次は女房がたのんだ「中(普通盛り)・肉・ハム・玉子」。ソースがかけてある。
おっ!!!! 少しも変わってないじゃないか。
正直驚きだった。
店の感じも大きな変化はなくて、新しいけど、趣は昔のままな気がする。
変わらない味というのは、本当にうれしいものだ。
口にした瞬間に三十数年前にアッという間にタイムスリップする。
忘れかけていたその頃の記憶さえも蘇る。
帰り際に店のおばちゃんに「また来るね。」といって店を後にした。
※このお店はネットでもかなりの情報が得られます。検索してみてください。
次回は目的地塩原温泉〜日光へ。
今回はこれで出かける。このクルマにしてからの初めての遠出である。
今回の全走行距離は約550キロ。