スーパー陸上

text by 赤様('07大阪世界陸上を勝手に盛り上げよう委員会)

superT&F.jpg

 24日、秋晴れの横浜でスーパー陸上が行われた。陸上競技をやっていた僕は、毎年何試合か陸上の観戦に行くのだが、今年は例年以上に盛り上がっていた。

 会場内も趣向を凝らしていた。入場すると僕らの目の前に、各競技の世界記録が体感できるコーナーがあった。

 例えば、実際使用される走高跳びのバーを世界記録2m45cmの高さに設定して置いてある。子供たちはそのバーを目掛けてジャンプしたり、その下で写真を撮ったり。また三段跳びのコーナーでは、世界記録18m29cmの間を何歩もかけて飛び跳ねる少年がいたり。本物のハンマーや砲丸を持ち上げてその重さを実感したり、棒高跳びの棒に触れたり、テレビ画面やフェンス越しではなく皮膚感覚でわかる楽しい企画だ。

2m45cm_1.jpg


2m45cm_2.jpg


 他にも、これから始まる種目で誰が勝つかを予想してメールで投票するメールゴング。見どころを紹介したVTRの大型ビジョンでの放映。走幅跳びや棒高跳びなどで選手が求める手拍子を、アニメーション大型ビジョンに映して手拍子を促したり、などなど・・・。来年、大阪で行われる世界陸上に向けて、陸上競技連盟が躍起になっているのがよーくわかった。

 しかし、場内アナウンスは「末續」と「為末」を間違えたり、音量がうるさすぎたりでギクシャク。本番に向けて、いろんな部分をもう少しツメていかなければならないのだろう。でもひとつのアマチュア競技団体としては方向性は面白いんじゃないの?と思わせた。

 今年の目玉である男子100m世界記録保持者アサファ・パウエルは、フライングで走れずに日本を去っていったが、海外から来た選手はフレンドリーで、それらを含めたファンサービスは、「プロ野球はウカウカしていられないんじゃない?」と思わせるほど。

 陸上競技は選手のコンディション作りが難しい競技。調子の波を合わせてこないと、平凡な記録ではシラケてしまう。ライバルに勝つ以外に好記録も狙わなければならないのだ。だからこそ選手が素晴らしい記録や勝負を見せることが、陸上競技を盛り上げる一番の要素であることは間違いない。そんなパフォーマンスを来年、ぜひ大阪で見せてほしい。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cforceが2006年9月28日 09:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「*前向きに*」です。

次のブログ記事は「ディスカバー・フルサト【〜変わらない味〜】」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。