「おしっこ」の検査

text by 赤様

 陸上競技男子100mの世界記録保持者で、アテネオリンピック金メダリストのジャスティン・ガトリンが、先週、ドーピング検査で陽性反応が出たため出場停止処分を受けた。

 ドーピング検査は、選手の「おしっこ」のなかに、禁止薬物が含まれていないかをチェックする。検査のとき不正が行われないように、検査員と選手との間には壁がない。

 ウォーミングアップや試合時に選手は大量の汗をかく。スポーツドリンクのコピーじゃないが、そのとき選手は水分を出すのではなく吸収すべきときなのだ。また、壁がないことに慣れてない選手も多い。そんな事柄が重なって、そう簡単に「おしっこ」が出るわけじゃないそうだ。

 競技後に行われる検査で1~2時間も検査室にいて、検査員と仲良くなってしまう選手までいる。そんなことを聞くと、たかが「おしっこ」なのだが、微笑ましく思えてしまう。

 偶然にも、社内ではちょうど健康診断の時期で、検尿、検便、バリウムという言葉が飛び交っている(きたない話しで申し訳ない)。普段の仕事場で、そんな情報交換をしている大の大人達を見ると、注射がどうの、視力がどうのと言ってはしゃいでいた学生時代を思い出して、みんな少年のように見えてしまう。

 でも、検査へ行く直前に、我慢できずにトイレに駆け込んだりすると、診療所の方たちと仲良くなれるかも、なんて情報はやっぱり不必要か・・・。

 それはさておき、大阪の世界陸上まで、あとちょうど1年。不正のない白熱した戦いが今から待ち遠しい。

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このページは、cforceが2006年8月31日 09:00に書いたブログ記事です。

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