オリンピックの招致に思うこと

text by 赤様

 2016年の夏季オリンピックに日本から2つの都市が立候補しています。福岡市と東京都。どちらを日本の立候補地にするべきか、その投票が8月30日に行われます。2つの候補地を1本化させて、政界財界、民意を巻き込んで日本全体で盛り上げていこうということになっている、らしいです。思い返せば、長野が日本の候補地になるまで、札幌、青森などのライバルと争っていました。

 その後、同じようにして決まった世界各国の立候補地と熾烈な招致合戦が展開されます。事務的会議、プレゼンテーション、候補地視察など、いろいろな段階を経て2009年10月にはめでたく開催地が決まるわけです。

 とまあ、前置きはここまでにして・・・。

 スポーツ好きな僕の視点から言わせていただくと、どうして東京が立候補するの?と疑問符がつくのです。どうしてそんなことを言うかというと、チケットが取りにくくなるからに他ならないのです。ワールドカップのチケットが、正攻法では全く取れなかった経験のある僕にとって、これは大問題。「折角だから1度は見ておかなきゃ」的おばちゃん根性によるチケット競争率の悪化は、はたして良いものなんでしょうか? 皆さんもお気に入りの海外アーティストの来日コンサートに、自分よりも情熱の少ない人が行けて、自分はチケットが取れなかったらどう思いますか?

 長野オリンピックのときもそうでしたが、いわゆる遠隔地(福岡の方には申し訳ないが)で行うほうが、「是が非でも観たいんだ」という情熱派にとってはありがたいのです。そういう競争原理から逃れたいと思うのはワガママなのでしょうか。

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このページは、cforceが2006年8月24日 09:00に書いたブログ記事です。

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