バリ島編 番外編 「焼かない焼きそば達」 by こじこじ

このところ、バリ島のことについて風景や色のことを書いてきた。今回はちょっと脱線して食べ物のこと少しふれてみる。といっても何のことはない、即席麺のことである。
私は即席麺が好きで、これまでにバリ島でも色々とインドネシアの即席麺を買ってきた。あちらでは食事と言うより、おやつ的な扱いが強くて、きちんとした食事の代用として食べる日本の即席麺とは食品としての位置づけが異なる。そのためか量も日本の100グラム前後という量と比べると少し少ないようである。
大抵の場合は普通にお湯で茹でて粉末ソースや液体ソースを加えるというプロセスは同じであるが、唯一焼きそばだけは日本の作り方と全然違うので最初は面食らった(麺食らったか?)ものだ。
先日のことであるが、昨年女房がバリ島のお土産として買ってきたインドネシア式焼きそばである「ミー・ゴレン」の即席袋めんがあったので、久しぶりに食べてみた。初めて買ってきた頃は日本の焼きそばと同じように、フライパンにお湯を入れ、沸騰したらめんを入れ、柔らかくなったら水気が無くなるまで炒める、という手順で食べていたが、インドネシア語を習ってからは袋の裏の作り方を見て、自分がやっていたことは間違いだったことに気付いた。
写真を見ながらその手順を追ってみよう。

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コンテンツはこんな感じ。
下に写っているのは、ソースやシーズニングの小袋たち。なんと多いことか。右の3室に分かれた袋は左から、ケチャップ・マニス、サンバル、椰子油だ。ケチャップ・マニスとはその名の通り甘いケチャップのことで、お好みソースをもっと甘くしたようなものだ。サンバルはインドネシア独特の辛み調味料。このサンバルは、スーパーマーケットで全国区の(標準的な)商品もあるが、実際バリ島は自家製が多くて、「サンバル」といっても家によって多少の違いがある。自家製のものは大抵は日本人には激辛程度の辛さで、辛さに弱い私は、顔が涙と汗と鼻水で、グジャッグジャになってしまう。椰子油はあちらの炒め物の標準的な調理油だ。左のアルミ色の袋は粉末ソースだ、と思いきや、これは薬味的な意味合いのある、バワン・ゴレン(揚げたまねぎ)のみじん切りが入っている。最近ではこれが何故か揚げ玉になってきている。今回のこの製品も揚げ玉タイプだった。
因みに袋に書いてある「100」は、どうやら内容量が100グラムということらしい。あちらでは大盛りタイプだね、こりゃ。その100の下には「Mie Goreng Extra Pedas」とあり、ミー・ゴレンの大辛という意味だ。そのバックに写っている調理例の写真は、はっきり言って不味そうな写真が多い。(食欲無くすぜ、ほんと!)


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上の写真は、めんを茹で上げて水気を切ったところに、小袋のものを全部入れた状態。え?めんを茹で上げて水気を切っただって?そう、賢明な読者ならもうお分かりだろう。この焼きそば、実は焼かないのだ。これって実はカップ焼きそばの作り方と同じなのだ。インドネシアって、結構日本との貿易などで密接な関係があって、技術提携なども盛んに行われているそうで、この方式って、日本の即席焼きそばがお手本になっているんじゃないかと思うのだ。


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さてと、先ほどのものをキレイに混ぜ混ぜすると、こんなの出来ました!ということで完成である。
味は?というと、これがなかなかおいしい!本当においしい。エクストラ・プダス(大辛)なんて書いてあるから、覚悟してみたが、何の何の南野陽子!そんなに辛くない。私が食べられるのだから、本当だ。ココナッツオイルの適度な風味とバワン・ゴレンの代用揚げ玉のおかげで多少エスニックだが、日本人の口に合う味だと思う。

もしバリ島に行く友人や家族がいたら、お土産におねだりしてみてはどうだろうか。日本でも一部の東南アジアの食材を扱っている店にも無いことはないが、現地で買うよりかなり高い。ま、といっても元々の価格がそんなに高いもんじゃないので、気にするほどではないか。

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このブログ記事について

このページは、cforceが2006年2月 6日 09:00に書いたブログ記事です。

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