作る視点と観る(側の)視点の話です。
クリエイターが作業に没頭しすぎると、デザインが凝りすぎたり
木ばかりを見るような感覚になります。
時には、林、森、さらには山や川と全体がどうなっているのか再確認(時間)が必要です。
この観る視点というのは、最終的なユーザーを想定することです。
誰にでも分かるようにというのは、とても難しく、容易ではありません。
なぜなら、誰一人として全く同じ情報量を持つ人はいないからです。
目指すのは、ターゲットに出来る限り伝わることです。
制作するべき作業が、どこを向いていて、何を伝えればいいのか
そこを考え、木から山・川までを制作の経過とともに見ていくこともデザインの一つです。
デザイナーが広い視野を持つことは難しい。(それは。目の前のことに精一杯だからだ。)
一つ一つの経験の中で、自身が消化して初めて身に付くチカラです。
先月の日経デザインを読んでいたら、Good design Companyの水野学さんが
僕以上に、コンペや案件に対しての情報収集や資料を調べ上げている人は
なかなかいないという文書がありました。
純粋にデザインと向き合い、何事にも拘りが尋常じゃない!
上には上がいますが...(下は見ないので、自分は常に最下位です)
作る視点と観る視点は、デザイナーとディレクターという意味や役割でもあり
それぞれの立場で幅広く経験することでしか身につかない力だと思います。
では、この辺で。