仏像の見せ方

text by 赤様

「そうだ 京都、行こう。」
というJR東海のキャンペーンがありますね。

今回は空也上人(くうやしょうにん)が主役です。

口から小さい僧侶が出ているかのような像を
見たことがありませんか。
痩せてますし、無表情ですし、
僕もちょっと怖そうに感じてしまいます。

うっすらと笑みを浮かべ、
ふくよかな雰囲気の奈良や鎌倉の大仏と比べても、
正反対な感じがします。

そんな像が、全国各地のお寺や施設にあるのですが、
それらが東京駅八重洲口に大集合しています。

と言っても、空調などの管理が難しい駅で、
歴史的な美術品でもある像を置くにはリスクがあります。
だから像をパネルにして並べているのですが、
その様子がこんな感じです。


kuuya.jpg


結構多くの人たちが足を止めて見ていました。

この空也上人は、疫病が蔓延したときに、
それがおさまり世の中が穏やかになるようにと、
祈り続けたのだそうです。

また、橋を架けたり井戸を掘るなど、
市民の生活を支える活動をして、
多くの民衆から慕われたのだそうです。

なんだか、今の時代にもいてほしい存在ですね。
だから起用されたのでしょうか。

そんな背景を知ると興味が出てきませんか。
僕も、調べてそれを知りました。
だから、もう怖いだなんて言いません。







カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cmemberが2023年6月 2日 09:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「すっきりしないを二乗」です。

次のブログ記事は「海抜ゼロ地帯」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。