こんにちは、わからんです。
GW中に、以前こちらで紹介した 文画師 曽我篤さんの作品を見てきました。
会場はパークホテル東京で「いんすぴ」と題した展示会。
様々な「日本のことば」からイメージされたアート作品の展示で今回が4回目だそうです。
ホテルの34階、客室の廊下がギャラリーになっていました。
作品の一部をご紹介します。
「ひらめき」広垣彩子さん
「なるほど」若佐慎一さん
「まろやか」曽我篤さん
絵が全て文章で描かれています。
曽我さんの説明です。
「まろやか」は"まるい"というイメージでした。ちょうど『鏡の国のアリス』の世界観を描いてみたかったので、そんなことでハンプティ・ダンプティをイメージしました。玉子はまるいですから。この作品はハンプティ・ダンプティの詩が出てくるのですが、書体を変えて写本などに使う古い書体で表現しました。詩の最初の一文字を金文字にしました。
見てもらいたいポイントは見え方の変化です。遠目だとアリスの絵、近くで見ると文字、さらに内容の文章、見え方が違います。そういったところを楽しんでもらえると嬉しいです。
この作品で僕が見入ってしまったのがここ。
円弧が文字の縦の線で描かれているんです。
下書きの絵を透かせた状態で上に敷いた紙に文章を書き進め、絵の所で文字を太くするそうです。
文字の下書きはしないそうなので、ちょうど絵の場所にきた文字での表現になります。
すごいですよね。
ちなみに、この作品は描きあげるのに2ヶ月ほど要したとのこと。
根気のいるアート作品です。
この展示会は5月12日(金)まで。
また、あの志茂田景樹さんを中心に活動されている KSアーティストクラブ の
「第8回KSアーティストクラブ展」にも曽我さんの作品が4点展示されているそうです。
銀座幸伸ギャラリーにて5月14日(日)まで。
興味のある方は是非、足を運んでみて下さい。