森保監督の挑戦

text by 赤様

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この写真は世界中で有名になりましたね。

日本代表が挑んだ戦いは、世界を驚かせました。

しかし、強豪相手に勝つには勝ちましたが、
でも全然ボールが持てなかったり、
実力差はまだまだあるのだと感じました。

一方で、ゴール前で無暗にシュートを打つのではなく、
相手を見れる落ち着きがあったりと、
成長を感じさせるところも多々ありました。

今回は番狂わせがとても多く、
その要因は、
・普段より日程が過密だった事
  (予選リーグを通常16日間でやるのが12日間)
・普段6月開催なのがシーズン中の12月に開催された事
・この時期でもカタールは真夏の気温で
  強豪国が多い欧州との気温差が激しい事
などと言われています。

しかし、新興国と強豪国との差は、
確実に小さくなってきているのだなと感じました。
その象徴のひとつが、日本代表ではないでしょうか。

前回のロシア大会は、
「ロストフの14秒」と言われるカウンターでベルギーに敗れました。
壮絶な負け方で、多くの人の胸に今も残っていることでしょう。

また、今回W杯開催地のカタールと言えば、
1993年のドーハの悲劇を思い出す人も多いでしょう。
今でも語り継がれる悲劇のシーンです。

そのどちらもグランドにいたのが、
今の監督の森保さんです。

精一杯の声を張り上げて今にも泣きだしそうな表情で、
試合後のインタビューに答える森保監督を見ていると、
この人の胸には、
そうした過去の経験が幾重にも積み重なっていて、
その全てを消化してそこに立っているのだろうなと、
想像してしまうのです。

サッカーの代表監督という仕事は、
神経を削がれる仕事のなかでも最たるものと言われます。

目標には届かなかったものの、
森保監督の挑戦は評価を得たと言えるでしょう。

ただこれが、単に勝った負けたの話しではなく、
挑戦することの価値と尊さが理解されてほしいと、
僕は思います。



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このページは、cmemberが2022年12月16日 09:00に書いたブログ記事です。

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