マラソンが好きな国

text by 赤様

15回目を迎えた東京マラソン。
世界記録を持つエリウド・キプチョゲ選手が優勝した。
彼は日本のことを「マラソンが好きな国」と形容する。

世界中を見渡しても、
こんなに多くの大会があり、
ランナーが多い国も珍しいのだろう。

東京マラソンが行われるようになって、
日本ではランニング人口が大幅に増えた。
賑わいのある都内の中心部でも
ランナーを目にするようになった。

「この世界をランニングワールドにしましょう」と
普段から口にするキプチョゲ選手。
来日してから大会までの間、
おそらく多くの市民ランナーとすれ違ったに違いない。
そんな市民ランナーを見て彼はどう思ったのか、
ぜひとも聞いてみたい。

ランナーが増えたことで、
ここ数年変化していることがある。
テレビ中継では、トップランナーの勝負を伝えているが、
最近のマラソンの注目点は、
実はそこだけではなくなってきている。

ランニングのインフルエンサーが注目を集め、
陸上競技を観戦しないランナーにとっては、
そちらの方がアイドルなのである。

とても近い存在を意識しているので、
気軽に写真撮影に応じ、
多くのマラソン大会に顔を出す。

時には楽しい企画を披露し、
ランナーの心を鷲掴みにしている。
沿道からの声援に必ず応えるのは、
トップ選手にはないことだ。

決してテレビには映らないが、
YouTubeやInstagramを見渡すと、
そんな投稿が山ほどある。

今後、マラソンを楽しくしていくのは、
彼らではないのかと思えるほど。

バイタリティ溢れる彼らの活動を、
見逃さない手はないと思う。


カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.14-ja
白黒写真カラー化サービス Coloriko - カラリコ -

このブログ記事について

このページは、cmemberが2022年3月11日 09:00に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「じわじわと」です。

次のブログ記事は「60年」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。