気軽にできて、辛く激しい運動量でもないサイクリングのひとつに、
ポタリング(pottering)というのがあります。
自転車散歩という意味合いの和製英語ですが、「ポタ」と短縮形で使われることもあります。
車の多い都内では、裏道などを利用してポタで回る方が気楽でしょうね。
人によってはスィーツ・ポタ、グルメ・ポタなど、テーマを設けて、
あるいはエリアを決めて楽しんでいる方もいるようです。
このブログでも、歴史好きな輪友たちと江戸の痕跡を巡ったポタを記事にしたこともありました。
個人的に、江戸・東京の坂道を巡るポタなども面白そうだと思っています。
これはいずれ、ということで。。。
さて、このテーマのマイブームになっているのが「富士塚」です。
富士塚って?と思う方も多いと思いますが、パワースポットであると同時に
超ミニマムの体力でも、富士山に登れてしまう!という築山状のスポットです。
ベースにあるのは、富士信仰などがメインの民間信仰である「富士講」。
江戸時代中期に富士信仰が盛んになり、江戸にたくさんのミニチュア富士が造られました。
これが富士塚です。
手軽に、近くで、老若男女関係なく富士山に登りお参りができるので、かなり流行したようです。
言い換えれば疑似体験と言えるかもしれません。
まぁ、富士塚の詳細は置いておくとして、、、
そんな富士山と見立てていた富士塚は、江戸において一部が「江戸七富士」として存在し、
現在でも残っているそうです。もちろん消えてしまった富士塚もあったようです。
その中でも、今回取り上げたのが、江戸七富士にも挙げられている「千駄ヶ谷富士」。
過去にも何度か行ったことがある場所でした。
千駄ヶ谷駅から南下したところにある「鳩森八幡神社」の境内にあります。しかも正式に富士浅間神社を名乗っています。
当時の場所に現存する富士塚で、都内最古なんだそうです。
近くに説明があります。
少々デフォルメがされていますが、実際の富士山と同じような設定になっているのは流石です。
ちなみにここは東京都指定有形民俗文化財となっています。
反対側はいたって穏やかな雰囲気ですね。
他にも有名なところでは品川神社にある「品川富士」も。
江戸名所図会にも取り上げられている、茅原浅間神社の「江古田富士」、
護国寺境内にある「音羽富士」なども江戸七富士のひとつです。
初詣の時期はとっくに終わってしまいましたが、
少しでも富士山のパワーにあやかりたいですね。
ということで、今年のポタのテーマに取り上げてみようかと思います。