text and photo by 赤様
マラソンシーズンになりました。
先日見たTV番組によると、
この11月のひと月のあいだに、
日本全国で300ものマラソン大会が行われるのだそうです。
走る人がこれだけ増えたのは喜ばしいことです。
先日、僕も神戸マラソンを走りましたが、
僕がマラソンに特異性を感じるのは、
見に来る人、応援する人が多いことです。
走ってみるとわかりますが、
沿道の人の数ってホントすごいです。
東京マラソンなんて200万人ですから。
草野球、フットサル、テニス、スキーなどなど、
一般の人が楽しむスポーツはたくさんありますが、
マラソンを見に来る人がなぜこんなに多いのでしょうか?
見ず知らずの人がやっている草野球やテニスなんて、
みなさん、見に行かないですよね。
こうした人たちは、
「ランナーを応援したい」「誰かの役に立ちたい」
という気持ちがあるのかもしれません。
大会が用意するものとは別に、
沿道の住民たちが、
水やチョコレート、飴を配ったりしている光景を、
多く見かけます。
なかにはエアサロンパスを、
脚にスプレーしてくれる人までいます。
これを有難がっているランナーは多いでしょうね。
当然ながら、彼らには見返りなんかありません。
通り過ぎるランナーをずっと鼓舞しつづけて、
声をからす人までいます。
でも、見ず知らずの人同士だけど、
みんなで盛り上げようという気概のようなものを感じます。
僕は、野球も、フットサルも、
スキーも、スケートもやってきましたが、
こんなのはマラソンだけです。
他のスポーツとは違う、
新しいカタチが出来つつあるような気がします。
僕らは有名人でもないのに、
見にきてもらえるだけでもありがたい。
しかも応援までしてもらえて。
先日の神戸では、
僕もその雰囲気に煽られて
ハイタッチした人の数が500人は軽く超えていると思います。
こうした盛り上がり、ホント最高です。
ランナーの喜びは、
こうした人たちに支えられているんだなと思うと、
ただただ感謝するばかりです。
↑沿道の応援とランナーと明石海峡大橋