text by 赤様
僕は花粉症ではありません。
でも、杉の木について、先日こんな話しを聞きました。
杉の木を伐りたいのは、花粉症の人たちだけではないのだと。
ここ数年、集中豪雨による土砂災害が多いですが、
その要因のひとつとして、
杉の木が伐られていないというのがあるそうです。
木々が過密状態になると大きく育たず、
また下草が生えにくくなって、地盤が安定しにくくなるので、
間引く必要があるのですが、
現実は、伐るべき杉の5%しか伐られていないのだそうです。
伐りたい生産者、伐ってほしい花粉症患者、防災したい地域住民。
これだけの一致があれば、
ビジネスチャンスって感じもするんですけどね。
職人の日当からみても、
杉を1本伐るのに300円ほど、
木を運び出すのに150円くらいと、わりとリーズナブル。
それに最近は、林業に携わるボランティアもいるし、
林業女子なんて人たちも現れてきている。
ちょっと山には行けないけど、という方には、
たとえば耳鼻科に寄付金箱を置き、そのネットワークをつくれば、
それが伐採の手助けになるかもしれない、
なんて案も聞きました。
課題は、やっぱり消費。
杉を使ってくれる人、杉を使った商品をどう増やすか、というところ。
そんなことを密かに企てている人、
日本のどこかにいないのでしょうか?
そうでなくても、
これだけ患者数が多いのですから、
資金や決定権を持ったビジネスエリートが、
その中にいてもおかしくはないはずですよね。
実際に杉の木が少なくなれば、
症状が軽くなるのかどうかは、わかりませんが、
いてもたってもいられない、何か行動したいと思う方は、
少なくないのではと思ったりもします。
花粉でお悩みの方、いかがでしょうか。