text by 赤様
1964年10月10日。
この日、東京オリンピックの開会式が行われました。
それから今年で50年になります。
当時を知る人によると、
オリンピックの盛り上がりというのは、
2002年のサッカーW杯のそれとは、
比較にならないくらいすごいそうです。
そのとき、僕はまだ生まれていませんので、
これを語るのは諸先輩方にお任せするとしましょう。
さて、オリンピックを開催するということは、
単純にスポーツだけの話しではないと僕は思っています。
たとえば、新幹線や首都高速が、
1964年のオリンピックに合わせて開通したのはご存知だと思いますが、
トイレの男女のマークが全国にひろまったのも、
オリンピックがきっかけでした。
そんなふうに、
オリンピックを機に、街が、社会が、
だんだん姿を変えていくことも、
僕としては面白いことだと感じています。
では、2020年に向けては、どう変わっていくのでしょう。
多くの報道陣が来日するので、
街のwifiなどの通信網は格段にパワーアップするでしょう。
外国から大勢の観戦客も来日するので、
看板も数ヶ国語が併記されたものにしなければなりません。
(すでに駅などは改善されていますね)
また、パラリンピックも開かれるので、
老人や障害者が外出しやすい設備も確実に増えることでしょう。
でも、これは同時に健常者にも有益で、
自転車やベビーカー、荷物を運ぶ台車が、
通りやすくなるという効果もあったりします。
ほかにも、各業界の人たちが、
自らの業界とオリンピックとの接点を考えて、
オリンピックを機に一旗あげようなんて企んでいることは、
間違いないとさえ思わせます。
目に見える街の変化は、人々の高揚感を煽り、
メディアがそれに滑車を掛けます。
1964年の盛り上がりというのも、
おそらくそうした要素があったのでしょう。
ならば、2020年も同じようなことが想像できると思います。
2020年のオリンピックの開会式は7月24日。
あと6年です。
東京が、日本が、
どう変わっていくか、とても楽しみです。