地震に備えるきっかけに

text by 赤様

日々、仕事に追われるサラリーマンにも、
復興の力になれることはないものか。

たぶん、僕以外にも、
そう考えている人は、きっと多いんじゃないかと思います。

震災から2年が経ちました。

募金以外には、
支援も何もできない自分が、なんとも歯痒く感じます。
現地で汗を流している方々をメディアで見ると、
頭が下がるばかりです。

でも、ソーシャルビジネスなど、
新しい社会の仕組みが次々と生まれている昨今、
そういうものも出来てくれればと、
他力ながら期待しているところです。

また、違った角度から震災をみつめれば、
あのような被害を2度と出さないようにすることも、
その教訓に応えることにつながるのではないかと思います。

東大地震研究所の地震学者が言っていましたが、
地震は、今の科学では、まだまだ解明できないことが多いそうです。

地震は理系の学問であるにもかかわらず、実験ができません。
(建物の耐震のことではありません)
また、大きな地震も数が少ないため、データがなかなか集まりません。

地震予知とよく言われますが、
科学がこれほど進歩しているなか、
「これくらいのことは・・・」
という世間の感覚ほどには至っていないそうで、
今の子どもたちが大人になる頃でも、まだ難しいのが現実なのだとか。

あの震災のあと、
地震学会では、すごい議論があったそうです。
地震学会の意義や、予知の必要性など、
自分たちがやっていることの意味を、
根本から覆すような意見も出たのだとか・・・。

それから、その学者はこうも言っていました。
地震そのもので死ぬことは、まずないと。
どちらかというと、
建物の強度不足、防災対策の欠如、固定していない家具など、
人災の部分で命を落とし兼ねない要素が多い。
だから、今からでも自分たちにできることは、
まず、それに備えることだと。

そこで、まず誰にでも準備できるものは、この3つ。
LEDライト、笛、それに靴です。

地震は昼に起きるとは限りませんし、
建物の中で遭遇する可能性もあります。
電気が途絶えた暗いところでは、
LEDライトが頼りになります。

また、何かの下敷きになり身動きがとれなくなったら、
救助が来るまで、ずっと声を出し続けられるでしょうか。
そんなときに笛を吹く方が、はるかに体力の消耗が抑えられます。
(災害用のものがあるらしい・・・)
なので、これら2つは常に携行しておきましょう。

靴はベッドの下に置いておいてください。
地震は寝てるときにも起こります。
部屋には窓や棚の扉など、意外とガラスが多いことに気がつきます。
これらが散乱したなかでは、逃げ出すのも困難です。

かくいう僕は、まだ用意していません。
つっかえ棒は買いましたが、まだ家具の固定もしていません。

今後、地震がなくなることはないですが、
被害は、人間の手で減らすことができます。

それから、近隣の家が燃えていたら、
自宅が燃えてなくても家を捨てて逃げるべきなのだそうです。
なぜなら、地震が起きたら車の通行は困難になり、
消防車は来ないと思った方がいいからです。

様々なことを想定して、いかに備えられるか。
一緒に住む家族と、認識を共有しておけるか。
僕も含めてですが、
いつか、のために早めに備えておくべきでしょう。
3.11という日が単に地震を振り返る日ではなく、
きっかけにするいい機会になればと思います。

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このブログ記事について

このページは、cmemberが2013年3月15日 08:50に書いたブログ記事です。

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