text by 赤様
久しぶりの京都ネタです。
数えてみると、京都をテーマにしたブログも
早いもので今回が9回目です。
今日は、嵐山にある天龍寺を紹介します。
天竜寺は、世界遺産「古都京都の文化財」のうちのひとつで、
京都五山の第一位(といっても、よくわからないんですが)という、
格式あるお寺です。
ここの魅力は曹源池という池を中心とした大きな庭です。
庭というと、龍安寺の石庭が有名ですが、
龍安寺が小さくて、かつ哲学的なのに対して、
ここの庭は、奥行きと解放感が感じられる、
気持ちのいい庭です。
庭の周りには、近隣の建物を隠すかのように木々が生い茂ります。
でも、はるか奥にある嵐山の山々は視界に入るように設計され、
あたかも、奥にある山の麓までが、
この寺の敷地であるかのうように見せています。
この見せ方を「借景」と言います。
↑↑どこまでがお寺の木々で、どこからが遠くの山か、境目がわかりますか?
この借景が奥行きを感じさせ、
見た目以上の大きさを想像させます。
あちこち観て廻って脚を休めたいとき、
また、開放感を感じて頭を空っぽにしたいとき、
この庭はオススメです。
ぜひ、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。