きっかけにする力

text by 赤様

生活保護の給付額が3兆4千億円にもなっているらしい。
受給者は全国で202万人。

経済状態がどうであれ、
職に就けない人が多いのは由々しき事態である。

しかし、生活保護のお金は、当然税金から賄われる。
3兆円を一人当たりで頭割りすると、
日本の人口は1億2千万人だから、
単純計算で約3万円にもなる。
これはいかがなものだろうか。

3兆円と多くの人数がいるのならば、
その資金と労働力を使って、
何か上手いシステムを作ってしまえば一石二鳥なのに、
と考えるのは、あさはかなのだろうか。

就職が困難なら国が何らかの仕事を用意して、
労働の対価として給付をすれば、
日本の経済活動にも、多少なりとも貢献するのではなかろうか。

お金を払う人がいるから得る人がいる。
買う人がいるから売る人がいる。
誰かが儲かれば誰かが損をする。
浮いたり沈んだり、波があるのが本来の経済の姿だ。

常に利にあやかろうというのはムシが良すぎる。
貯めこんでいては、経済はまわらない。
今のこの状況は、そう警告しているかのようだ。

世の中、いろんな人が集まって社会が出できている。
各々に欲があり、また価値観や考え方に違いがあれば、
問題は当然起こる。
それに目を背けるようでは、桃源郷やユートピアなど絵空事だ。

他人への理解だけでなく、
ときには譲り合い、支えあいが必要だということは、
先の震災で僕らが学んだことだ。
しかし、各々の目の前に起こった出来事を「きっかけ」にしていくのは、
個々人の力によるのだ。

社会や物事は、急に大きくは変わらない。
政治もしかり。人の気持ちもしかり。
しかし、少しずつなら、
いつでも、誰でも、どんなことでも確実に変わるはず。

今、価値観の転換点が確実におとずれている。
長い目でみれば、社会も人生も変えられると思う。
10年後、20年後に、あなたは2011年をどういう年だったと思うのだろう。

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このページは、cmemberが2011年9月16日 08:28に書いたブログ記事です。

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